SUPERCONDUCTIVITY COMMUNICATIONS, Vol.5, No.2, May 1996, Article 4

ASC社高温超電導線材月産1万m規模達成

 American Superconductor 社の技師長であるAlex Malozemoff 氏は、3月12〜15日ヒューストンでの高温超電導10周年国際ワークショップで同社のBi2223銀シース多芯テープ線材が月産10,000mの製造規模に達していることを明かにした。同氏によればこれらの線材は200m長のものが多く、Icはほとんど30〜40Aの範囲に入ってきている。これらの線材は PIRELLI社 とのケーブル開発や、ロスアロモス国立研の磁気分離プロジェクト、海軍研究所や Reliance Electric 社の超電導モーター試作などのための需要に支えられている。米国のPIT(Powder-in-tube)法によるビスマス系線材の製造はASC社とIGC社とにほぼ絞られた感じで、とくに種々の機器への応用試験ではASCのリードが目立つようになっている。

(PKO)


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