SUPERCONDUCTIVITY COMMUNICATIONS, Vol.4, No.6, Dec. 1995, Article 9

新刊紹介〜 「電磁界の生体効果と計測」

電気学会:高周波電磁界の生体効果に関する計測技術調査専門委員会編、コロナ社 定価5500円(350ページ:1995年刊)
1章:電磁界と生体、2章:静電磁界と生体、3章:ELF電磁界と生体、4章:高周波電磁界と生体、5章:医療応用、6章:電磁環境計測、付録:電磁波の安全基準
章建てからも分かるように、本書は徹底的に電磁環境と生体との相互作用およびその計測とにシャープに焦点を当てて書かれたもので、上記委員会に属する医学界を含むメンバー30人の平成元年以来の調査に基づいて書かれており、基礎から学問的に書かれている。電磁界と生体の効果は、規制の観点からもあるいは積極利用の観点からも今後の様々な展開が考えられており、本書はその「先駆け」としての性格を有するものといえる。本書は電磁界の効果を語るときに、特に周波数が非常に重要なファクターで効果の性格を決定することから、周波数による分類がなされている。参考文献700編以上が挙げられている。

(Maestro)


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