SUPERCONDUCTIVITY COMMUNICATIONS, Vol.4, No.4, Aug. 1995, Article 2

金材研のBi系テープの不可逆磁場大幅向上〜大きな話題に

 本誌前号でBi2223テープ線材の不可逆磁場がTi 、Hfなど高原子価イオン添加により大幅に上昇するという、金材研田中吉秋氏らによる結果を報じたが、米国の関連研究者らは「ビスマス系の不可逆磁場がこれほどに大幅な向上を示すとは、本当としたら大変なことだ」と一様に信じられない面持ちのようだ。隔週刊の「Superconductor Week」誌もこのニュースを大きく取り上げ、ウィスコンシン大D.Larbalestier氏らが「すぐには信じられない」とコメントしている。
 田中氏らの結果は振動試料型磁化測定(VSM)法により、添加されたテープ線材の不可逆磁場が80Kでも3T以上あることを報じたもの。

(SSC)



続報・訂正
Bi2223/Ag-(Ti,Hf,Zr)シーステープの特性について(訂正)(Vol. 4, No. 5)

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