SUPERCONDUCTIVITY COMMUNICATIONS, No.4, Vol.1, Feb.1995, Article 30

◇スーパーコムの編集方針について

 スーパーコムは発刊以来、読者より寄せられる情報をもとに、適当なボランティア(コレスポンデント)の方によってニュース記事としていただいており、基本的にボランティアのペンネームによる執筆体制をとっております。ときには実名の方が良い場合もあり、その場合には実名で掲載しております。また、海外からも関連資料やプレスレリースを送付していただいております。
 しかしながら、日本人の美徳である奥床しさのためか、積極的な情報提供が少なく、毎号の記事を集めるのが事務局の最大の悩みです。最終的には取材や資料提供、執筆には多数の方が快く応じてくださり、予定のスペースに収まりきれず頭を抱えることもありますが、きっかけになる情報提供が少ないのが現状です。ぜひ、どのようなニュースでも結構ですので重複を恐れず、事務局まで電話やファックスでお教えいただきたいと思います。特に企業からの新製品の販売開始、技術発表、大学や研究機関での研究の進展あるいは現況、問題点のクローズアップ、プロジェクトに関するニュース、超伝導と関連する内外の動向など、なんでも耳にされたことをお知らせくだされば、コレスポンデントの方に取材していただき、記事といたします。読者層は基礎研究、応用開発からユーザー、報道関連、政府や公共団体の政策坦当者の方々など多岐にわたっておりますので、記事の内容もいずれかの読者が興味をもたれるものすべてを対象といたします。ぜひ、ご協力をお願いいたします。
 また、スーパーコム発行はすべてボランティアに頼っているため、経費は印刷費と郵便代のみですので最小コストで済んでおります。購読料を徴収したらという意見もありますが、事務局の体制はそれによる労力負担に耐えられませんので、このまま無料の体制でやっていきたいと考えています。読者数が増えることは大きな経費負担にはなりません。お知り合いの方で送付を希望される方がありましたら、遠慮なく事務局にお知らせください。大学院の学生も歓迎します。
 なお、経費につきましては、これまで読者の方々から、ご寄付いただいた浄財を一番の精神的ファンドとして、また、このたび池谷科学技術振興財団の研究交流援助に応募して140万円の支援をいただけることになりましたので、当面の資金とさせていただきます。お心当りの財団等がありましたら、ご紹介いただけると幸いです。現在まで記事の公正を保証する観点から、スーパーコムへの特定企業からの寄付はご辞退申し上げております。この紙面をお借りして非礼をお詫び申し上げます。当分、このような「痩せ我慢体制」を続けますので、ご支援のほどよろしくお願い申し上げます。
 またある号に限ってだけでも結構ですので、編集作業を坦当していただけるところがありましたらぜひご連絡ください。発送作業はソフトウェアと学生の応援がありますので事務局で行なうことができます。
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