SUPERCONDUCTIVITY COMMUNICATIONS, No.4, Vol.1, Feb.1995, Article 13

STI社MRI用超電導センサー認可をFDAより取得

 1月16日米国 Superconductor Technologies Inc. は磁気共鳴診断装置用の高温超電導検知コイルの販売に対して米国食品医薬局(FDA)の認可 510(k) を得たことを公表した。この「スーパーセンサー」はMRI の信号ノイズ比を高め,低い磁場でも高感度が得られるとされる。同社はこの結果に基づいて,数社と市場開拓に乗り出す交渉を進めている。
 このコイルシステムは MRI 用磁石の内側の人体近くに位置されるが,従来の銅線コイルに代替するもので,そのまま交換するだけで使用することができる。これによりS/N 比は 50-150 % 向上するとされ,より解像力が上がり,あるいは撮像時間を短縮することができる。検知コイルは小さなパッケージに収められ,90分間液体窒素が持続し,寒剤再充填は簡単に行えるという。

(proximity)


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