SUPERCONDUCTIVITY COMMUNICATIONS, Vol.4, No.1, Feb. 1996, Article 10
移動体通信基地局でフィルター実地試験開始 〜 イリノイスーパーコンダクター社
イリノイスーパーコンダクター社(米国イリノイ州 Mount Prospect )は昨年11月13日付けで、米国の大手移動体通信会社の都市内基地局において6台の同社Bバンドフィルター(商標名 SpectrumMaster )が設置され、フィールド試験に入ることを公表した。これはユーザーによる実地試験としては初のものであると同社は説明している。
同社の社内試験では、これまで問題とされていた近接帯域の除去、ノッチ深さ、挿入ロス、インターモジュレーションディストーションなどの点でも、ユーザースペック以上の性能が確認されたとしている。
同社社長の Ora E. Smith 氏は「これは我社および高温超電導技術にとって大きなマイルストーンである。これは世界初の超電導移動電話用フィルター技術の実地試験を意味する。この試験の結果、通話の品質が向上し、基地局設置のサイト自由度が高まり、また、ネットワーク通話の容量増大が明らかになるであろう。」と述べている。
(Chattering cat)
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