超伝導用語事典



ツイスト加工
twisting process

超伝導線材においては、多数の超伝導フィラメントを常伝導マトリクス中に埋め込んだ多芯線材とすることにより安定化をはかっているが、電流を増減させたり、あるいは交流を流したときは、マトリクスを通してフィラメント間に結合電流が流れるようになり、多心線材本来の利点が失われてしまう。そこで軸の周りにねじり(ツイスト)を与えると、そのツイストピッチに応じて結合電流の減衰が速まり、安定性が増大する。実用線材では、通常このツイスト加工が施されている。