重要なサインと認識能力は、ボランティア全員に対して9.4 T のNa イメージング及び模擬スキャンニングの 前後に測定された。ボランティアが磁界かイメージングに曝されたとき、心拍レート、血圧、呼吸レートやその 他重大な変化は何も報じられなかった。ただし、何人かは眩暈、吐き気や閃光を見たような視覚効果を経験した という。
UIC の研究者は、9.4 T MRI 装置によって以前出来なかった処置が出来るようになる事を希望している。例 えば、いつの日か癌研究者が脳腫瘊の治療に対する実時間的反応に基づいて、放射線治療を画像化出来るかも知 れない。現在、内科医は治療によって腫瘊が縮小しているかを見る為に数週間待たなければならない事がしばし ばである。9.4 T MRI 装置を持ってすれば、腫瘊が収縮し始めるより前に腫瘊内の個々の細胞が死んでいくのを 見る事が出来るだろう。
「もっと強力なマグネットなら、異なる型の分子を見る事が出来るので、脳内活動を全く異なる大きさで見る 事ができるだろう《とUIC 磁気共鳴研究センター長のK. Thulborn 氏は語った。最新のMRI 装置は、水分子 が生化学プロセスを追跡するのを画像化できる。これらのプロセスに代わってプロセスに関与するNa イオンを可視化する事によって、9.4 T 装置は研究者が最も重要な脳細胞エネルギー消費プロセスの一つを直接追跡する 事を可能にしている。
「この最初の安全性評価は、人間脳の新陣代謝イメージングの実現に向けての単なる第一歩である。我々は今 やNa イメージングの患者への適用研究に踏み出しており、更に患者に対する酸素及び燐イメージングの安全性 試験に向けて動いている《とThulborn 氏は語った。
(こゆるぎ)