SUPERCONDUCTIVITY COMMUNICATIONS, Vol.16, No.1, February. 2007

6.O.I.社, V.F.社及びサザンプトン大はHTSプロジェクトのため3Mドルの資金援助を得た!


 オックスフォード・インスツルメント・ナノサイエンス (OIN)は、VectorFields Ltd. (VF社)、サザンプトン大と共に3ヵ年*1.55 Mユーロ (3 Mドル)の研究開発プロジェクトの実施者に選ばれ、高磁界マグネットへの組込みの為HTS材料の物理特性をモデル化・差別化し、製造過程のHTS材料の振る舞いを研究する予定である。当チームは、英国の通商産業省から0.778 Mユーロ (1.5 Mドル)の資金援助が与えられているもの。(SuperconductorWeek誌 2007年1月29日号 Vol. 21, No. 1)

 「先進HTS材料・応用を設計するための包括的モデリング《と銘打たれた本プロジェクトは、MRI,NMR及びFTMS分析システム向け商用マグネットの新しいあるいは改良設計及び製造につながるモデル化技術とソフトウェアーツールの開発を目指している。その他の応用には、超高磁界マグネット (> 25 T)の内挿コイル、中高温 ( > 4.2 K)のマグネット、HTS無冷媒マグネット、発電応用向けの回転機、配電機器などが含まれている。

 「この仕事は、オックスフォード・インスツルメントが実施しているHTS線材開発のプログラムを補充するものである。この資金援助によって我々エンジニアリングチームと我々の協力者が先進分析技術を開発して、急速に拡大中のHTS分野に適用することが可能になった」とOIN社専務取締役のJ. Hutchins氏はコメントしている。

 サザンプトン大極低温技術研究所所長のY. Yang氏は、「当プログラムの中で開発中のモデルは、HTSデバイスの商用化の過程の重要な一歩であり、一方これら材料の基本的な振る舞いを理解するのを助けてくれよう」とコメントしている。                                    

                               

(相模)