この契約は、LSケーブル会社の最初のHTS電力ケーブルシステムを同社が一年間運転試験に成功した事に伴うものである。2004年1月にASC社はこの電力ケーブル向けにHTS線材を供給した。当ケーブルプロジェクトは、一部DAPASプログラムの資金を受けている。30 m長、低温誘電体を用いるHTSケーブルシステムは、22.9 kV, 1.26 kAの定格を持ち、従って50 MVAの電力容量を有する。当ケーブルの試験成功は、次のHTSケーブルプロジェクトと当プロジェクトに関する国際的共同者としてASC社を選択する事の裏付けとして役立った。この最初のHTS電力ケーブルシステムの試験は、ラボ設定で行われたが、新プロジェクトは実際の送電系統中で行なわれよう。
KERIに於けるHTS電力ケーブルのプロジェクトマネージャーであるJ. Cho博士は、「ASC社の線材は我々の最初のプロジェクトの成功に役立った。彼等と一緒に新プロジェクトで働けるよう心待ちにしている。今後HTS技術の開発を続けて、是非商用化したい。《と語った。
HTSケーブルは、非常に高い電力容量と必要な用地が小さく過密な旧市街にさえ容易に布設出来る等多くの有利性を提供する。他の有利な点は、より多量の電力を経済的且つ安全に過密地域に輸送出来る事である。
ASC社副社長のA. Santamaria氏は、「KERIとLSケーブル会社は、世界中で彼等の逐次的な送電系統に向けたHTSケーブルの開発を評価されている。我々が、この重要な極めて可視的なプロジェクトの単独線材供給者に選ばれた事は光栄である《と語った。 世界中のHTSケーブルプロジェクトに参加している9つのケーブル製造者を持ってすれば、HTSケーブルの商用的導入に向けて勢いがついていることは明らかである。昨月LSケーブル会社により発表されたDAPASプログラムの成功的進行に加えて、ASC社線材を利用する他のプロジェクト例を挙げれば先ず中国の実系統に於ける広東電力ケーブル会社の3相HTSケーブル実証がある。次いで、ブルックへブン市ロングアイランド電力会社の系統にNexans社が製作中のHTSケーブルを設置するプロジェクト、続いてメキシコ市のCondumexケーブル会社が製作中の配電クラス送電線などがある。
LSケーブル:LSグループは17の子会社を持っており、総資産は5.1兆ウオン(約50億ドル)に上る。LSケーブルグループは、韓国22番目に大きい複合企業である。当複合企業は通信ケーブルと関連部品、電力及び制御ケーブル、電子部品、工業用機械等を製造している。
(高麗山)