SUPERCONDUCTIVITY COMMUNICATIONS, Vol.13, No.2, April. 2004

9. PCSネットワークの機能向上の為AmpLink Rx1900の導入へ!
_米国STI社_


 3月22日、Superconductor Technologies Inc.(STI)は、新製品AmpLink Rx1900を発表した。これは、現在のPCSネットワークのカバー率を向上させるために開発され、PCS無線通信業者が直面する急増中の干渉障害の脅威に対抗するユニークな解決策を提供するものである。3月22日から始まるCellular Telecommunication &Internet Associationの年次総会で、AmpLink Rx1900は、商業展示会期間中STI社によって展示される予定である。
  • http://www.newscom.com/cgi-bin/prnh/20020216/SUPCONLOGO

    STI社社長のM.P. Thomas氏は、「本製品の導入は、STI社における開発および製造チームの継続的進展を表している。当アンプリンクの概念は、わが社の強烈な顧客志向から発している。顧客が言うことに耳を傾け、干渉およびネットワーク性能と関連する諸問題の深い理解に基づいて、顧客の現在及び将来のニーズを評価する。AmpLinkは、無線通信業者が現在及び将来ネットワークで起きる深刻な困難を解決するのに役立つと確信して、市場に出しつつある。 AmpLinkは、PCSネットワークが未来まで生き延びるのを助けるだろう。顧客は、1900MHzスペクトルにおける干渉は今日HTS解決策をほとんど要しない限定的問題であると我々に云っているが、これから先、これは深刻な問題になると思う《と語った。

     AmpLink Rx1900

     Rx1900は、地面に設置された機器単体で、高性能アンプを内蔵しており、今日市場にある最良の高感度解決策であり、6つの2重多重器まで提供している。AmpLink Rx1900により性能向上したアップリンクは、ネットワークのカバー率を向上させ、ハンドセットの伝送電力を低くしながらより良好な機器内透過をもたらす。運用業者は、これが次世代データー伝送ネットワークにとって特別に重要になると考えている。

     当AmpLinkは、SuperLink Rx 1900(PCS無線マーケット向けに特別に設計されたSTI社最初の全統合された極低温前置端末器)と同じ筺体に内蔵されている。ネットワークの干渉が増加するのに応じて、AmpLink Rx1900はSuperLink Rx前置端末器を持って急速かつ容易に増強できる。当前置端末器は、HTS技術を利用しており、ネットワークの性能を大幅に向上させるからである。

     Thomas氏は、「AmpLinkを採用することにより、PCS運用業者はそれを必要とするときに、性能向上のコストを支払うことが出来る。干渉が問題になったとき、機器の交換などの搊失をこうむることなく、単純にHTSへグレードを上げればよい《と語った。

     1900MHzスペクトルに於ける干渉

     当業界の専門家は、1900MHzスペクトルの干渉が無線業者と顧客にとって今後益々厄介な問題になっていくと予測している。STI社が監修した最近の白書中で著吊な工業アナリストのA.Seybold氏は、ノイズが多い通路におけるRF干渉の可能性は、850MHz帯よりPCSスペクトルの方が大きいと結論している。Seybold氏は、「基地局の性能を高める最も信頼度の高い方法は、感度と選択度を同時に高めることができるアンプとフィルターの組み合せを採用することである。この組み合せにより、多くのサイトで干渉の低減により問題を解決した。また、通話の脱落頻度が減り、サイト当たりのカバー率が向上し、多くの場合データー伝送が速くなった。《とコメントしている。

     AmpLink Rx1900は、1900MHzスペクトル内干渉の脅威を解決する前例のない能力を示す。製品単体は、HTS技術により等級が上がると、妥協のない性能を示し、一連の受信器からノイズを消す為の高感度と高選択度を提供する。従来フィルターや塔上増幅器のような競合製品は、これらの利便の内只一つを、必ず他の犠牲の下にもたらすことができる。

     「我々のHTS製品を1個の補聴器−貴方が込み合った部屋を介して、他の会話は全て遮断してある人の云うことを聴けるようにする−と考えてみよう。各携帯電話通話に対しては、特定の望ましい信号を増幅する一方、望ましくないノイズは消去する。《とThomas氏は語った。

     昨年遅く行われた群伝送試験において、SuperLink Rx1900を採用するとデーター伝送スピードが50%以上も速くなった。この劇的な成果は、システム感度を改良した結果である。この感度向上により、基地局はSuperLink Rx1900がない時検出できた信号のわずか50%であった信号を受信出来るようになったのである。その他のネットワーク性能向上については、利用容量増加や建物内外のカバー率ギャップの減少、音声品質の全般的向上などが含まれている。

     STI社は、今までに3800台以上のSuperLink製品を世界市場に出荷しており、42,000,000時間以上の累積稼働時間を記録している。今回のAmpLink Rx1900製品の導入により、STI社の快進撃の続行が期待される。

    (こゆるぎ)