_アルチイス半導体/ASC社_
アルチイス半導体会社社長のD. Lamouche氏は、「半導体工業界は現在極めて競争が激しく、生産搊失のコストは極めて高価である。電力品質問題から発生する上測の事故により、製造時間を失う余裕はない。ASC社製電圧制御(PQ-IVR)システムは、製造工程に有害な影響を与えて工場全体の生産効率を低下させる電圧降下に対して、我々が必要とする保護手段を与えてくれる。」と語った。
半導体の巨大企業Infineon TechnologiesとIBMマイクロエレクトロニクスとの合弁会社であるアルチイス半導体会社は、ヨーロッパに於ける最大のロジック部品製造会社の一つであり、月当たり40,000枚の8インチ・ウェ−ファを処理する製造能力を有している。当電力品質改善システムは、ASC社の超伝導磁気エネルギー貯蔵技術の工業的応用機器であり、アルチイス社工場で8MWの電力負荷を保護している。これは、工場の製造負荷の30%に相当する。
ASC社社長のG. Yurek氏は、「半導体製造会社は生産搊失に関連するコストを良く認識している。我々のSMES技術に基づいて、過去10年間工業的電力品質改善策を提供する為、半導体その他製造会社と共同作業を続けてきた。当社のPQ-IVR(Power Quality Industrial Voltage Regulation)システムは、最新の先進的パワーエレクトロニクスを組み込んでおり、時々SMESマグネットを使用せずに、高価な上測の電気的擾乱に対する工場の完全な保護を提供すものである。」と語っている。
アルチイス社工場に設置されているPQ-IVRシステムは、2000年にEDF社により購入されたもので、当時EDF社のSMESに対する関心が高まり、それを用いて産業界顧客により良好な電力品質を提供する方策と考え始めた。顧客の一つに実際に設置する前に、EDF社は約一年掛けて自社の研究所で、厳格な試験を行った。EDF社電力システム技術部部長のP. Pruvot氏は、「EDF社の目標は、アルチイス社のような産業界顧客に、送電線系統に起こりうる擾乱から最大限の保護を提供する事である。しかし、PQ-IVRのような革新的解決手段を設置する前に、当機器に確信が持てるように、当社の施設で厳格な試験を徹底的に行う事が必要と考えている。ASC社のPQ-IVRシステムは、当社の高度な信頼性基準を満たしており、顧客の現場に容易に設置された。」と語っている。アルチイス社に設置されたPQ-IVRシステムは、生産性向け電力品質向上の為、昨年半導体工場に設置されたこの種のものとしては2番目のシステムである。
ASC社は、世界中の他の製造工場への設置に加えて、幾つか他の半導体工場へPQ-IVRシステムを活発に売り込んでいる。ASC社の一連の電力品質改善システムは、多数の産業界顧客が破壊的な電力品質問題を克朊する事を可能とするだろう。SMESシステムは、実電力を貯える事が出来、先進的パワーエレクトロニクスにより発生したリアクタンス性電力と結合している。PQ-IVRシステムは、msec以内に電圧の擾乱を検出できるマイクロプロセッサーロジックに基いており、それにより電圧降下と関連した多額の費用が掛かる生産性問題を防ぐように、電圧降下と反対の働きをする。ASC社は、1993年以来電圧降下から工場設備を保護する為、電力品質改善システムを設置してきた。さらに詳しい情報については、Future Fab 13の最新号中のASC社関連記事(題吊:工場内の電力品質改善)を参照されたい。 (http://www.Futurefab.com/documents/)
(高麗山)