SUPERCONDUCTIVITY COMMUNICATIONS, Vol. 8, No. 3, June. 1999.

16.イリノイスーパーコンダクター社も
フィルター実機試験で好結果


 米国イリノイ州Mount Prospectにあるイリノイスーパーコンダクター社は5月20日発表のプレスレリースで、同社のフィルター(商標 Supectrum Master)が米国の主要移動体通信網でのある商用基地局(インターステート高速路沿いにある)において、CDMA(コード分割マルチアクセス)方式で実際に使用され、好結果が得られたこと、また、試験を行った移動体通信サービス会社が同試験装置の購入を決めたことを報じた。

 リリースによれば、結果の大要は、通信パワーを3-5デシベル下げることができたこと、基地局のカバー範囲を25%拡大できたことであり、周囲に他の基地局がなければ2.25倍に拡大できることを示した、とされている。

 同社社長のTed Laves氏によれば、CDMAシステムは従来のアナログ方式でなく、デジタル通信に適した方式で「現在の全米約6万箇所の基地局の殆どはCDMA方式を採用しており、今後の同社のフィルターの採用が楽観視される」ということである。プレスレリースはhttp://216.216.128.75/n052099.htmでみることができる。

(JJY)