6Tマグネットは、NIHのH.Wen及びR.Balaban両博士によって開発された新しい超音波プローブと一緒に使用される。当プローブは、磁界中で動作し、超音波測定と組み合せてホール効果を利用し、異なった人体組織の導電度を測定するものである。最も可能性のある応用は、死んだ生体組織試験における腫ようの診断である。過去20年間に発表された文献中で健全な細胞とガン細胞間の電気的特性差について良好な差別化能力が示されている。
Wen及びBalaban氏は、"NIHにより特許出願中の本技術は、X線画像や従来の超音波画像より優れた特定能力を提供する"と予言している。両氏は、ホール効果画像はMRIに比し、患者処理量を倍増できると評価している。本プロジェクト用に設計されたマグネットは、4K冷凍機を閉サイクル方式で利用することによって、運転コストと保守要求を最小限に減らしている。
(高麗山)