SUPERCONDUCTIVITY COMMUNICATIONS, Vol. 7, No. 6, 1998.

1.デトロイト
   電力スーパーハイウェイを旧市街再開発の目玉に


 米国エネルギー省リチャードソン長官は、10月19日、デトロイトエディソン電力会社が、紀元2000年より実系統に組み込んだ高温超伝導地下埋蔵ケーブルの使用を開始すると発表した。

 アメリカンスーパーコンダクター社の製造する高温超伝導線材をピレリ−社がケーブルに加工し、リンデAG社の一部門であるLotepro社が冷却を担当するもので、エネルギー省からはプロジェクト総額550万ドルのうちの275万ドルが支出され、残額はエディソン社が負担する。長官は「このコントラクトにより、未来の電力スーパーハイウェイへの扉が開かれるであろうことを大変喜んでいる。このプロジェクトにより、高温超伝導の電力応用に対して開かれつつある世界市場において、米国は競争力のある立場を築くことができるであろう」と述べた。

 一方、デトロイトエディソン社では、このプロジェクトがさびれてしまった旧市街の再開発に先端技術の香りを与え、近くに球場を持つデトロイト球団の人気復活とも合わせて市の活性化に繋がるとしている。
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(SSC)