SUPERCONDUCTIVITY COMMUNICATIONS, Vol. 6, No. 5, Oct. 1997.

11. 日本カンタム・デザイン社設立される


 これまでQuantum Design(本社 : 米国サンジエゴ)社製品は国内総代理店として株式会社インデコを通じて販売、メンテナンスなどが行なわれていたが、平成9年8月より下記日本カンタム・デザイン株式会社が設立され、そこに全業務が移された。これは、日本における同社の売上が順調に伸びてきたため、自前の代理店を持ちたいとした同社の願望を実現したものといわれている。同社は高温超伝導出現以来、SQUIDを用いた磁化率測定装置(MPMSとして知られる)を数多く納入し、競合他社をリ−ドしている。国内に現在200台近くが稼働すると推定される。さらに、低温における種々の物理量をオプションのアタッチメントを変えることで簡便に測定できる物理量測定装置(PPMS)を発売して、かなり、我が国に輸入されるようになった。同社製品の世界市場の半分ないしそれ以上が、現在、日本にあるといわれており、年間30台を越す装置が現在も輸入されていると推定される。

 同社はさらに、この秋より PPMSにおいて低温比熱測定用オプションを開発し、市販を開始するなど、非常に積極的な製品開発を行なっている。 現在、競合メ−カ−はコンダクタス社(代理店 : 仁木工芸)などがあるが、さらに、低温での巨人・オックスフォ−ド社がこの分野に進出を図っている。

 同社は東京を本拠とし、9月には大阪支社も開設された。今後、メンテナンスなどで同社にコンタクトする必要がある場合には下記連絡先が本誌事務局に連絡されている。

日本カンタム・デザイン株式会社
営業部部長 田口昌二、営業部営業課主任 木村紀孝
〒170 東京都豊島区南大塚3-34-6 MOAビル401
電話 : 03-5954-8570
FAX : 03-5954-6570
e-mail : qdjapan@tkb.attnet.or.jp
URL : http://www.quandsn.com