JSQ社は、最近勾配磁束計1台と通常磁束計2台を納入したが、これらの磁束計は銅コイルによるタンク回路を使用しており、300 MHzのタンク周波数で動作する。この他に650及び800 MHzで動作する4台の磁束計を納入している。4台の高周波型磁束計には、Zhang氏の新しい共平面型超伝導タンク回路が用いられており、低ノイズ特性(16 pT/Hz1/2)と4 mT/sの高速の立ち上がりを実現している。JSQ社製勾配磁束計は、1 pT/cmHz1/2以上の良好な磁場勾配解像力を有し、移動中の動作、例えば飛行機の非シールド格納庫中においても安定な動作が実証されている。JSQ関係者によれば、同社の製品は現在ギーセン大に所属しているC. Heiden氏によって始められたISI研における長期の研究開発の成果であるという。1993年以降は、A. Braginski氏がISI研で研究の指揮をとっている。
(Y)