SUPERCONDUCTIVITY COMMUNICATIONS, Vol.5, No.5, Dec. 1996, Article 20

スーパーコム編集長就任にあたって

 この度、北沢先生のご懇請により、我が身の浅学、非力を顧みず、編集長をお引受することになりました。このような大任を全うしていけるか自信はありませんが、北沢先生始め皆さんのご支援・ご協力をいただき、スーパーコム発展のために精励努力する所存ですので、よろしくお願い申し上げます。
 スーパーコムは、1992年「日経超電導」廃刊後、それを実質的に継承してスタートしました。以降、順調に発展を続け、超電導分野の質の高いニュース情報誌として高い評価を受け、確固とした地歩を築いています。配付数は約1400部に達し、さらに増えつつあります。このような立派な事業をささえてきたのは北沢先生及び関係者による”記事の執筆から編集・レイアウト・発送作業まで”すべてボランティア活動によってです。この度、内部に一歩踏み込み、改めて関係者の涙ぐましい尽力を知り、感服しています。スーパーコムの掲げるモットーは1)基礎から応用、ユーザーまでの超電導技術、および周辺技術関連分野を網羅して、2)国内外を問わず多くの情報源から価値ある情報を掘り起こし、3)従来の形式に囚われずわかりやすい明るい誌面を、タイムリーに提供すること、と伺っています。今後ともこのモットーを守り、さらに誌面の充実を図っていきたいと思います。
 最後に本誌読者の皆さんにお願いがあります。世の中はパソコン通信、インターネット、フォーラムの時代を迎え、その利便性や発展可能性が喧伝されていますが、最近になって”発信の重要性”と”双方性通信のメリット”を再認識しました。自ら発信しないかぎり、価値ある情報を有していてもその価値は評価されません。読者であると同時に発信者として本誌をご支援いただきたい。皆さんの価値ある情報をご提供いただき、スーパーコムを双方通信の場としてご活用ください。時々、あれは如何がなっているか問い合わせる、あるいはこの件に関する記事の投稿を依頼する、といったお願いをすると思いますので、その節には是非、ご協力をお願いいたします。皆さんの参加を得て、本誌の一層の充実、発展を実現していきたく、よろしくお願いいたします。

(古戸義雄)


◇事務局から◇  古河電工を退職された古戸義雄氏が、東大超伝導工学専攻北沢研・岸尾研の顧問教授となられたのを機に、ボランティアとしてスーパーコムの編集長として参加してくださることとなりました。今まで以上にネットワークが広がり、多くの方々がこの誌面を通じてコミュニケーションできるよう期待しております。編集長に対するご連絡、企画に対する要望、ヒント、ニュース、投稿、送付申込、住所などの変更等は発行の締切日に関わらず、いつでも受け付けております。郵便、電話、ファックス、e-mailなどでお知らせください。

(近藤幸子)


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