SUPERCOM on WWW

SUPERCONDUCTIVITY COMMUNICATIONS, Vol.21, No.6 December, 2012

SUPERCOM 20 周年に寄せて

スーパーコム 20 周年に寄せて

　スーパーコムの最初の 5 年は「日経超電導」であったと私は思っている。日本の超電導コミュニティの人たちに皆に愛されていた。残念ながら、直ちに超電導産業が大々的に花開いて業界紙が爆発的に売れるという状態にはならず、同誌の休刊は関連者の多くに失意をもたらした。そこで、私の研究室でその続きを、というとおこがましいが、そのつもりで「超電導コミュニケーション」を、やせ我慢して刊行を 10 年間続けた。印刷から配送まで研究室全員がボランティアとして協力してくれた。私が大学を辞して後は、岸尾光二先生と下山淳一先生がさらに引き継いだ。なんと、それがさらに 10 年続いたという。「継続は力なり」という。「石の上にも 3 年」、もう、 25 年である。しかしながら、大型の技術はその位かかるのは当たり前でもある。炭素繊維、液晶、太陽電池、等々。
　高温超電導も、「難しい」と思っている間に色々なことが起こった。高温超電導の本命は何といっても電力ケーブルであると私は思っている。しかし、臨界電流が高く、しかも、長い線材がなかなか作れなかった。 2005 年がその意味で実用に耐えられるレベル、すなわち、臨界電流と線材の長さの積である I c L という性能指標が飛躍的に高まって、応用への弾みがついた年である。ビスマス系の高温超電導線材が住友電工から市販されたことは非常に大きな歴史上の意味を持つと言えると思う。その後、臨界温度はやや低いが磁界特性に優れるイットリウム系も I c L を向上させ、この 2 種類の線材が応用開発を競っている。
　一方において、 2011 年には福島の原発事故があり、日本は太平洋戦争に次いで第 2 の敗戦を迎えたとまで言われた。日本の製造業の意気消沈状態がまだ続いており、観光客も減ったままである。科学技術に対する信頼感が失われ、電力という基幹的な産業のあり方そのものに国民からの批判が突き付けられた。高温超電導はこのため現在まで最大の庇護者であり、将来も最大の顧客であるはずの電力産業という最強の後ろ盾を失った。
　原発問題に対しては、これから少なくとも 3 － 4 年は日本でも再生可能エネルギー導入が急ピッチで行われ、原子力の後退はかなり大きいと予測されよう。ちょうどこの時点で、西欧はここ数年の頑張りで電力の 20 － 60 ％もが再生可能エネルギーで賄われるまでに至った。変化は急速である。ベストミックス状態を実現してしまったのである。日本も曲がりなりにもこのベストミックス状態を達成するまでは再生可能エネルギー導入を続けざるを得ないであろう。シェールガス開発に湧くテキサス州ですら、オイルとシェールガス、そして風力導入がすでに 10 GW と急ピッチで進み、さらに昼間用のピークパワーを賄う電源として太陽光が最も経済的に合うとして導入が始まっている。原子力新設はテキサスでは経済的に合わないとして計画が沙汰やみになってしまった。スウェーデンでも原子力新設は経済的にもはやないとされる。日本で原子力の新設が経済的に引き合うかどうかは、 3 － 4 年経った時点で議論が蒸し返されるであろう。
　この間、私には一つの経験則ができた。「日本より国土の小さな先進国は脱原発する」というものである。当てはまるのは西欧諸国である。東欧は隣接する強大なロシアのガスやオイルに頼らざるを得ないために、リスクがあっても、バーゲニングパワーとして原子力に頼らざるを得ない。これはフィンランドやリトアニアも似ている。スウェーデンやフランスなど日本より大きな国は、再生可能エネルギーの導入には非常に熱心であるが、化石エネルギーに優先して原子力を減らそうというほどのリスクに対しての切実感はない。ただし、スウェーデンは化石エネルギー電力がほぼゼロになったので、今後は再生可能エネルギー導入分だけ原子力を減らす準備ができた。 2012 年夏の時点でスウェーデンの電力における再生可能エネルギー比率は 69% にも達したと言う。
　中国は一昨年あたりから再生可能エネルギー導入優秀国に急激にイメージチェンジを果たし、すでに、風力は世界一の設備量となった。中国はいまでも失業者比率が高いので、ハイテクの原子力よりも雇用吸収力が 5 － 10 倍程度大きいとされる再生エネルギーの方が国内に受け入れられやすい面がある。中国は、しかし、エネルギー不足が激しく、どんなエネルギー源でもとにかく欲しいというのが実情である。石炭発電から原子力、ダム式水力、再生可能エネルギーまであらゆる電力開発が急ピッチで進むことが予想される。
　一方で途上国では、安全面を多少無視すればコスト安で、てっとり早いエネルギー源としての原子力が当面、背に腹は代えられぬということで進むであろうことを予想する。日本の電力会社が今後どのような形態になっていくかは予断を許さないところがあるが、再生可能エネルギーはどうしても地域分散型・個人型であるために、現状の電力会社とのマッチングが良くない。地域や個人から電力を購入すると自分の発電の売り上げが減ってしまう。テキサスでは 10 年前に発送電分離をしたことで風力が顕著に増え、今、さらに太陽光が増えつつある。日本の再生可能エネルギー導入が進むにつれて地域独占型の電力供給方式との矛盾は徐々に大きくなるので、しばらくのうちに欧米型の発送電分離が否応なしに進行することになろう。
　そうなってくると、 3 － 4 年先には電力の広域融通が大きな国家的ニーズとなってくる。すなわち、北海道や北東北、九州などの豊富な太陽光・風力の利用を進め、また 50 － 60 ヘルツ問題も解消するために、日本列島縦断型の直流超高圧電力ハイウェイが現実の課題として浮かび上がってくるであろう。
　そのとき、少なくともその一部に超電導ケーブルを敷設すべきである。すでに政府の助けを借りずに、純民間ベースでの超電導送電ケーブルの導入も始まるようだ。また、高温超電導線材製造が黒字に転じた企業も出てきたと聞く。中国や韓国も大きな力を注ぐようになった。日本が先導し、育ててきた高温超電導技術がやっと花を咲かせる状態に近づいたように思う。 (JST 北澤宏一 )

超電導は世界をつなぐ

　創刊 20 年おめでとうございます。「超電導コミュニケーションズ」誌の前身にあたる ( ？ ) 「日経超電導」は、たかだか 5 年ぐらい (1987 年～ 1992 年 ) しか続きませんでしたので、 20 年という歴史は本当に立派なことだと思います。
　高温超伝導が見つかって大騒ぎしていたのは、ちょうど日本がバブル経済に湧いていた時期と重なります。あの頃の一種の上昇気流のようなものに乗って日経超電導も 4 、 5 年は飛び続けられたのですが、風が弱まるとストンと墜落してしまったのは、商業ニューズレターの宿命とはいえ誠に申し訳ありませんでした。
　 1980 年代はまだ東西冷戦の時代の末期でしたし、日米半導体摩擦などもあって、高温超伝導技術を半導体に続く国家の競争力の源泉として確立しようなどという考え方もありました。ですが、さすがに四半世紀も経つと世の中はだいぶ変わってきて、今では高温超伝導は地球規模でエネルギー問題を解決する究極の技術と見られるようになってきました。例えば、砂漠地帯に大規模な太陽光発電所を建設し、その電力を超伝導ケーブルで国境を越えて運ぶというプロジェクトもその一例かと思います。このように国際間で電力を融通し合うという発想は、尖閣諸島問題のように国家が天然資源を囲い込む 20 世紀型の思想とはまったく逆で、 21 世紀的なグローバル思想と言えるでしょう。こういうプロジェクトが一つでも成功すれば、世界の平和に大きく貢献することと思います。ただし、そのためにはやはり室温超伝導体が必要で、逆説的に言えば、もし室温超伝導が見つかれば世界の国境の壁はずっと低くなる、ということかもしれません。
　皆様もご承知のように、日経超電導は現在長い休刊を続けているだけでして、室温超伝導体が見つかれば、すぐ復刊できるよういつも準備は怠っていません。皆様の研究のご成果を心待ちにしております。 ( 日経 BP 社　田島　進 )

超高速鉄道と超電導

　貴誌 20 周年、おめでとうございます。毎回、ホットな話題を提供していただき、超電導技術に関わる者として大変感謝しております。
　ところで、東海道新幹線の開業を目前に控え、技術者の次なる目標として東京・大阪間を 1 時間で結ぶために、鉄道総研の前身の国鉄鉄道技術研究所においてリニアモータカーの研究開発を始めたのが 1962 年であり、 2012 年がちょうど 50 年目に当たります。 500 km/h での完全非接触駆動方式の検討において、浮上方式は空気を用いたエアクッション方式に傾斜しており、超電導を用いた磁気浮上方式は 1969 年頃から本格的に検討が始まったという記録が残っています。国鉄内部では、「いつになったら超高速鉄道を本気で考えることにしようか」、「超電導磁石の実用化のめどがついたときだろう」と話しあっていたそうです。当時の文献には、「・・・超電導を示す物質として現在までに発見されているものは、スズなどの金属元素や、 NbZr 等の合金、 Nb 3 Sn 等の金属間化合物など多種類にわたっており、これらの素材から超電導線やテープも作られるようになってきており・・・」との記述があり、まさに高温超電導物質の黎明期と同様であったことがわかります。
　次の 20 年後の SUPERCOM 40 周年には、超電導方式の中央新幹線が既に開業していることを思い浮かべ、お祝いの言葉に代えさせて頂きます。 ( 鉄道総研　岩松　勝 )

SUPERCOM と私の研究について

　SUPERCOM が発刊されてから 20 年経つと聞き、驚きと嘆きが交差しています。いったい我々は何をしてきたのだろうかという焦りと今後の研究の難しさを思い知らされて。超伝導エレクトロニクス分野では「超伝導フィルタ」が一番実用化に近いであろうと予想され、 SUPERCOM でも色々と紹介されました。確かに、米国、中国では携帯電話の基地局用受信フィルタシステムに超伝導フィルタが使用されましたが、米国では既に頭打ちの状態、中国でも伸び悩みという状況で、残念ながら大きな市場とはなりませんでした。その理由は「価格が高い」という一言に尽きます。やはり、市場論理の「費用対効果」が強く求められ、超伝導フィルタも中々それをクリアできない状況となっています。しかし、気象レーダ用のバンドパスフィルタに超狭帯域超伝導フィルタが日本で実用化されたことは大きな救いとなりました。また、最近オーストラリアでも「携帯電話の基地局に超伝導フィルタを応用した場合の効果」が検討され、設置効果が十分あるという報告がでました。すこし、明るい希望です。
　超伝導デバイスを市場に出すことは非常に厳しい状況ですが、しかし常にそれを念頭に置いて研究を進めなければならないと私は思っています。そんな時に SUPERCOM の情報は貴重です。今後も期待していますので、斬新なニュース、開発研究の動向などを積極的に取り上げてください。 ( 山形大学　大嶋　重利 )

超伝導材料とその機器開発に胸を躍らせて

　超電導コミュニケーションズの発刊 20 周年おめでとうございます。
　私は現在、大学で高温超伝導に関する応用研究を学生とともに進めていますが、未だにこの特殊な現象や材料には本当に驚かされることばかりだなあと振り返っています。超伝導状態では電気抵抗がないに始まり、反磁性なのに磁石になるとか・・。薄っぺらな知識ではとても理解できません。また、この現象や材料はその応用においても従来からの常識の枠を大きく外れています。強い磁場の発生はとどまるところを知りませんし、常磁性物質を磁気で吸着できたりします。
　これら新しい実用可能性はこれを制限されるということを知らないようです。しかも新たな超伝導物質がどんどん発見されていますから、そのたびに我々人類の科学知識や知恵は確実に広がっているのです。今もその研究の過程で、私の研究室ですら極めて頻繁に起こる数々の不思議な現象が、その都度、知的好奇心や探究心を揺さぶってくれています。まさに自然科学のフロンティアであるこの研究を広い視野で見つめ、今よりさらに魅力的な研究成果が生まれるよう微力ながらも努力していこうと胸に決めています。( 新潟大学　岡　徹雄 )

スーパーコム発刊 20 周年、おめでとうございます

　スーパーコムには、いつも有益な情報を我々に提供していただきまして、感謝に堪えません。スーパーコムの長所としては、基礎から様々な応用まで守備範囲が広いこと、また多くの専門家が執筆しているので、記事の信頼性が高いことがあげられると思います。
　さて、最近の超伝導研究で困ったこの一つに、国内における液体ヘリウムのひっ迫があげられます。我々も低温の実験に支障が出つつありまが、一方で病院の MRI も一部では止めざるを得ない、という話も聞こえてきます。今後ヘリウムは戦略物資となりそうで確保がますます難しくなりそうな気配です。このようなことから、今後の研究開発の一つの方向として液体ヘリウムフリーの超伝導機器があげられると思います。高温酸化物超伝導体や MgB 2 を使った線材の開発、ならびにそれらを使った超伝導機器の開発が今後ますます重要になると予想されます。また、客観的に見るならば、最近の日本の研究開発全体に占める超伝導の比率は残念ながら低下しつつあるようです。
　しかしながら原発問題など、エネルギー分野における超伝導の重要性は低下していないのではないでしょうか。今後も息の長い取り組みが必要と思います。このような状況のなかで、超伝導研究者や技術者の共通の情報源の役割を果たしているスーパーコムはますます重要です。今後も質の高い情報を提供してくださるようによろしくお願いいたします。 ( 物材機構　熊倉　浩明 )

超電導産業への期待

　 SuperCOM 、 20 周年おめでとうございます。関係者の皆様の御努力に敬意を表します。今後も timely な情報誌としての発展を祈念しています。
　超電導関連技術は、①従来の技術では不可能であったことを可能とする、②従来の技術では壁にあたっている事業者の持っている課題を解決する、③従来のコンセプトを大幅に転換する新しいコンセプトを可能とする、という特徴を持っています。 21 世紀の最大の課題である地球環境の改善やエネルギー供給問題の解決、医療をはじめとした社会生活の改善、リニア・電気推進船・超電導電気自動車などの交通・輸送ネットワークの変革、工場など生産現場における高い磁場を応用した新プロセスなど、私たちの社会に貢献可能な技術です。
　例えば、大容量長距離直流送電線は太陽光や風力などの再生可能エネルギーとのマッチングが良く、エネルギー問題解決の大きな手段となり、超電導は“今世紀の切り札”となるように思います。
　超電導線は、まだまだ性能の伸びしろのある製品です。材料の持っている性能まで線材特性を高めコストを低減し、応用製品のシステム開発により、超電導産業が花開く日を作りたいと思います。そのために、大学や研究開発独立法人などのアカデミアがサイエンスの基礎にしっかりと土台を作り、テクノロジーが企業価値の増大を生むような産官学の連携で良い循環を回すように努力して行きたい。 ( 住友電工　佐藤　謙一 )

「 SUPERCOM; 超電導コミュニケーションズ」創刊 20 周年に寄せて

　「 SUPERCOM; 超電導コミュニケーションズ」創刊 20 周年を心からお慶び申し上げます。
　創刊以来、「 SUPERCOM 」が世界の超電導に関する基礎理論・物性、材料研究から応用、産業化、関連施策、各種会告等の貴重な情報を提供してきて頂いたことに敬意を表します。貴誌は超電導の研究開発を推進させるうえで多大な貢献をしてきています。
　超電導は地球環境問題である CO 2 削減、省エネルギー、診断・医療分野等にも大きく寄与できる技術であると共に、現状の日本の優位性を維持し、成長戦略分野としても期待されています。世界をリードしている日本の超電導技術をコア技術として、省エネルギーシステムに仕上げるなどの戦略的アプローチも望まれています。
　近年、超電導社会構築を目指す動きは、産官学一体となって、ますます加速してきた感があり、例えば電力機器等では世界中で長期信頼性を含めた実証研究の段階に入ろうとしています。
　この 20 年間にわたり、一貫して超電導社会の実現に向けて、様々な情報を伝えこられましたのも、超電導情報研究会のスタッフの皆様のご努力とネットワークの大きさを物語るものと思います。今後とも継続して超電導に関する国際社会の動きを正確に伝えてくれることを願っております。激変する社会の中での継続は称賛に値すると思います。
　最後になりますが、これからも貴紙が超電導社会の実現を推進する情報媒体としてさらなる発展を祈念して、お祝いの言葉とさせていただきます。(SRL-ISTEC 　塩原　融 )

スーパーコム記念号によせて

　発刊 20 周年を迎えられ、心からお祝い申し上げるとともに関係各位のご尽力に深い敬意を表します。この間超電導分野では目覚ましい進展が見られました。銅酸化物系超電導体の線材化や特性向上が進み、広い機器分野でモデル試験に成果をあげています。金属系超電導線材の応用でも、 LHD 装置の稼働、リニアの超高速走行試験の進展、 ITER の発足や LHC の完成等の大型応用が進みました。さらに新物質の探索でも MgB 2 や鉄ニクタイド系の発見等画期的な成果が上げられました。
　超電導の開発は海洋の開発に例えられます。広い大洋で価値のあるものを見出すには表に現れない努力の土台があって巡り会えます。さらに新物質が見出されても実用の域に達するには、プロセスの開発や応用との整合など幾つもの波浪が待っています。金属系超電導線材は 25 年間でほぼ実用技術が完成し、引続いて銅酸化物系超電導体が見出されて 25 年間研究と開発が進められましたが、 MgB ２、鉄ニクタイド系とともに実用にはなお波浪を乗り越えねばなりません。いまその過程は、いわば前半戦から後半戦に移る切り替え時にあると言えましょう。
　一方、この間エレクトロニックス分野における超電導の応用も大きく進展しました。そして内外の情報交換を通して超電導の進歩に貢献したスーパーコムの功績は極めて大きいものがあります。今後超電導の応用がまず液化天然ガスの冷熱利用へと進み、スーパーコムが一層忙しくなることを期待いたします。 ( 東海大学、物材機構　太刀川　恭治 )

SUPERCOM 発刊 20 周年に寄せて

SUPERCOM が 1992 年の創刊以来、 20 周年を迎えられたとのこと誠におめでとうございます。まず、お祝い申し上げます。
　 SUPERCOM は、わが国における超電導関連情報誌として、公益財団法人国際超電導産業技術研究センター発行の「超電導 Web21 」とともに、毎号楽しみにして閲覧させていただいて居ります。特に、 SUPOERCOM の物理、材料、応用に及ぶ潤沢な情報量とその取材力にはつねづね感心しております。また、 SUPERCOM は、情報媒体が多様化する中で従来の印刷・紙情報方式に加え電子データ情報発信方式の選択も図られ、日常的にいつでも何処でもアクセスできる利便性を確保いただいた事に対して感謝申し上げます。
　昨今の低温工学・超電導を取り巻く産業界並びに研究開発行政の環境は平坦なものではございませんが、 SUPERCOM のように地道に情報提供を継続する事によって低温工学・超電導分野の発展があるものと確信しております。低温工学・超電導学会から SUPERCOM が今後益々の発展されますようエールを送りたいと思います。 ( 低温工学・超電導学会　田中　靖三 )

この 20 年間の超電導バルク材研究開発の変化と今後の期待

　超電導分野の貴重な情報誌 SUPERCOM が創刊 20 周年の成人式を迎えることにお祝いと共に、関係者皆様のご尽力に対して改めて感謝したいと思います。
　さて、この 20 年間に鉄鋼業を取り巻く環境は大きく変わり、私が所属する新日本製鐵も住友金属と合併し、新日鉄住金という新しい会社が誕生した。当社の研究開発に関しては、もちろん鉄鋼に関する研究テーマがほとんどだが、鉄鋼で培った材料基盤技術を元に、新規事業創出を目指して様々な新しい材料の研究開発にも取り組んでいる。高温超電導バルク材料も、そうした研究テーマの 1 つである。既に SUPERCOM 創刊の頃には、微細組織制御と結晶成長制御を両立させた RE 系高温超電導バルク材 QMG R を世界に先駆けて開発していたが、当時は工業材料としてはまだ不十分な面もあった。その後も素材メーカーとして、派手さはないが地道に研究開発を継続してきた。新しい材料の実用化には長期の研究開発が必要であるとよく言われるように、残念ながらまだ本格的な市場創出には至っていないが、この 20 年間で超電導バルク材の品質は格段に向上したと感じている。材料自体の品質向上に加えて、バルク材を利用した電流リードでも着実に使用実績を蓄積している。
　超電導の電気抵抗ゼロを見せることは難しいが、ユニークな特長を有するバルク材は磁石を浮かせることで「超電導を見せる」ことができた。近い将来、環境・エネルギー問題の解決に貢献することで、「超電導を魅せる」ことに期待したい。 ( 新日鉄住金　手嶋　英一 )

ちょっとかわった超伝導研究で 30 年　

　阪大基礎工小林研究室に配属されて以来、約 30 年間、超伝導研究に従事してきた。研究内容は、超伝導と半導体との融合デバイスや光・テラヘルツ機能の探索など、ちょっと毛色が変わっている。競合研究者がいないので、論文ネタには苦労はしなかったが、サイテーションも増えず、予算の獲得も苦しい状況が続いた。でも、独創性という根幹は維持することができ、満足する研究人生を過ごすことができている。 “ 感謝。感謝。 ” ここで最も感謝すべきは、超伝導エレクトロニクスという小さなコミュニティーで多くの優秀な長老・先輩に学ぶことができたことである。原、藤澤、菅原、入江、藤田、山下、井口、栗城、早川、小林、他、諸先生に若いときから “ もんでいただいた ” 。 “ こないだの発表からどこが新しくなったんだ？ ” 、 “ それ、間違ってんじゃない？ ” 、 “ 面白いね！ ” 今でも思い出す。超伝導には、まだまだ未解明な物理が存在し、新奇材料や新機能デバイスの創製が期待される。超伝導を通じたマクロな量子効果研究を体験することで、超伝導だけでなく、複雑化する電子材料・デバイス開発に独創性を持った若手研究者を育成することができる。そのような研究への対投資効果は、短期的には計ることができない、大きなものである。このような点からも、流行ごとに左右されない、基礎研究費が充実され、このような素晴らしい研究・人材育成コミュニティーが再興できることを望んでいる。( 大阪大学　斗内　政吉 )

物質と物理　　　　　　　

　SUPERCOM 発刊 20 周年おめでとうございます。また、 20 年間編集に携わってこられた北澤・岸尾・下山先生および研究室の方々の長年にわたる「継続」の御尽力に敬意を表したいと思います。 High- T c 発見から四半世紀が経過します。超伝導研究も最初の 10 年は勢いで進みましたが、その後の 15 年は決して平坦ではなかったと思います。機構解明の研究が「ストライプ」「擬ギャップ」とじり貧に追い込まれていく中で、何とかこの分野がつながったのは 2001 年の青山学院大・秋光グループの MgB 2 の発見でした。 MgB 2 の超伝導機構解明は、銅酸化物で蓄積された測定技術の格段の向上のために、すんなりと進みました。軽元素由来の高いデバイ温度と B-B 結合の伸縮による強い電子格子相互作用が T c ~ 40 K の超伝導を説明します。 MgB 2 の基礎研究もあらかた収束に向かった頃に、再び超伝導の分野を救ってくれたのは 2008 年の東工大・細野グループによる鉄系超伝導体の発見でした。 1 つの研究分野が明確なアウトプットなしに四半世紀続くことはありません。その苦境を曲がりなりにも乗り越えられたのは、神風のような新しい「物質」の出現でした。
　超伝導研究者の夢は超伝導を世に送り出すことです。そのためには、より高 T c 、より高特性 ( 高 H c2 、高 J c ) 、より化学的安定性・材料制御に優れた物質の開発が必要不可欠です。物質開発は物理にもとづいて進めるという順序が正統的な科学のスタンスです。事実、半導体の分野ではこの順序がうまくいっています。しかし、超伝導の歴史の中ではこの順序は必ずしも成功していません。高温超伝導発現機構は、未だ人類には不明ですが、厳然と存在します ( 砂浜には財宝が必ず埋まっているが探せない ) 。一方、銅酸化物より高い T c をもつ超伝導体は存在するか否かも不明です ( 砂浜には財宝が埋まっているかどうかもわらかない ) 。機構解明と物質探索は超伝導の基礎研究の両輪でなくてはなりません。しかし、これまでの 25 年間は片方の輪に荷重がかかり過ぎてしまいました。物質探索の研究は当てがないものを探すのですから精神的にはつらい作業ですが、超伝導を世に送り出すためには避けて通れません。「室温超伝導」は恩師・故田中先生の見果てぬ夢でした。不肖ながらその遺志を引き継ぎたいと思います。( 農工大　内藤　方夫 )

祝 20 周年！：自分の立ち位置を確認できる SUPERCOM

　自分の研究成果を 2002 年 8 月号で初めて取り上げて頂いた後、ある大学の学生さんからお引き合いの電話連絡「 SUPERCOM の記事について教えて頂けませんか？」、中々成果を上げられずにもがいていた頃の小躍りする瞬間。 2006 年 2 月号に取り上げて頂いて程なく、著名な先生から「面白い研究をやられていますね」、何となく自分の立ち位置を確認。 2006 年 6 月号に取り上げて頂いた後の学会にて、ある恩師から「 SUPERCOM 見たよ、頑張っているようだね！」、とても嬉しいお言葉。 2008 年 6 月号、 2009 年 4 月号、 2010 年 6 月号の記事によって、プロジェクト研究開発を進展。そのプロジェクトが、ある技術的課題で批判されて焦燥感に苛まれていた時に、 2011 年 8 月号に取り上げて頂いた記事によって色々な方々から応援の「頑張れよ！」 ( 涙 ) 。 SUPERCOM は、私をある時は勇気付けてくれ、またある時には後押ししてくれました。 SUPERCOM は、タイムリーな情報源として大変貴重な存在でありますが、それだけではなく、若輩である私の研究者人生を支えてくれた大切な存在です。これまで SUPERCOM を支えて来られた皆様には本当に頭が下がります。 20 歳の SUPERCOM 、益々輝け！

( 京都大学　中村　武恒 )

超電導にかける夢

　超伝導技術を実用化したいと思っている。この実現のための努力を重ねていると言っても過言でない。ここで云う実用化は、超電導機器が使われる状態のみを意味するのではなく、超電導技術で生き残っていく企業が多数存在している状態を意味している。そして超伝導技術を学習した学生がそれら企業で活躍する状況を考えているのである。そういう状況は必然的に、超伝導技術は社会で必須の技術となっているはずである。このような状況を夢見ている。そのような社会へのロードマップを描き、そしてそれに向かうために今やるべきことは何かを明確にしたいのである。
　次に考えていることは、日本文化あるいは哲学の再発見である。その文化・哲学をベースにした次世代の社会を想定し、それを実現する技術としての超電導である。たとえば“もったいない”がある。この哲学をベースにすると、持続可能な社会が透けて見える。この両者を結ぶ技術としての超伝導技術である。例えば、材料のリサイクル技術がある。このような文脈で、いろいろな日本の文化・哲学の再発見をしたいと思っている。その中での超伝導技術の新しい意義が再発見できるのではなかろうか。
　それともう一つ、福島再生を考えている。福島の再生には、二つの重要な観点がある。一つは除染、もう一つは雇用創出である。両者を超電導技術で実現し、福島再生モデルを確立したいのである。この福島モデルを世界に発信したらどうであろうか。第二次大戦後、雄々しく立ち上がった日本のように、原発事故後立ち上がる福島モデル。そのベースに超伝導技術がある。このような夢のような事を考えている。（大阪大学　西嶋　茂宏 )

次の主役はどの元素？

　SUPERCOM 創刊 20 年おめでとうございます。発刊当時 (1992 年 ) は広島大の大学院生で LSCO の超音波実験を行っていました。その後、物性研でボルテックス中の準粒子比熱の実験をしましたが、東大新領域、岡山大へと新超伝導体の物質開発へ軸足を移してきました。最近では、貴金属が主役になる新物質に恵まれ、 SUPERCOM に「 SrPt 2 As 2 も超伝導：鉄系の非磁性版か？」 (Vol. 19, No. 6. Dec. 2010) 、「新しい鉄系超伝導体 Ca-Fe-Pt-As 系」 (Vol. 19, No. 6, Dec. 2010) 、「イリジウム鎖の化学結合切断で現れる超電導」 (Vol. 21, No. 3, June 2012) の記事を掲載して頂くことができました。さて、 3d 元素が主役の超伝導体を周期表の順で見ていくと、 LiTi 2 O 4 , Na 0.33 V 2 O 5 (V 3 Si にすべきか？ ), 鉄系 , 水和 Na x CoO 2 , YNi 2 B 2 C, 銅酸化物があげられます。なぜか Cr と Mn が見当たりません。案外この辺りに室温超伝導体があるかもしれません。しかし、例え T c = 2 K でも、これらの元素を主役にできたら SUPERCOM で大々的に紹介して頂けますよね？　 ( 岡山大学　野原　実 )

極低温の効能

　室温超伝導体は超伝導研究者の夢ですが、エレクトロニクス応用では冷却するということは悪いことばかりではありません。もちろん、コストや利便性は重要ですので、高温超伝導体を用いた使いやすい機器の開発努力は続けられています。一方、性能を考えると、極低温は熱雑音の小さなとても魅力的な環境です。また、比熱などの物性が極端な形で現れることもあり、うまく利用すると大きな力を発揮します。超伝導デバイスの一番の特徴である巨視的量子効果が、素直な形で現れてくれるところもうれしいところです。超伝導体の色々な性質を利用した極低温環境で動作する検出器が開発されており、既存技術の限界をはるかに超えるエネルギー分解能や感度が実証されています。半導体デバイスに比べて電圧が 1/1000 の単一磁束量子を情報媒体とする大規模なデジタル回路が、高速で動作できるのも熱雑音の小さな極低温環境ならではです。量子状態の絡み合いで演算を行う量子コンピュータは、極低温環境があって初めて実現できます。超伝導エレクトロニクス研究には、性能とともに使いやすさを追求する軸と極低温を使って究極の性能を追求する軸があり、科学技術の進展とそれを用いた産業基盤の構築に向けた研究が進められています。 (SRL-ISTEC 　日高　睦夫 )

旭変電所から始まる期待

　本号トップ記事でご紹介しているとおり、本年 10 月 29 日に、ビスマス系高温超電導ケーブルの実系統連系実証が旭変電所において無事スタートしました。平成 19 年度のプロジェクト開始以来、昨年の大震災の影響などを受けながらも、ようやく系統実証にたどり着くことができ、関係者一同、ほっと胸をなで下ろしている所です。
　振り返ってみれば、私と超電導との関わりは、大学 4 年の研究室決定時に遡ります。配属となった塚本研究室で、超電導というなんとも魅力のありそうなテーマに飛びついたわけですが、結果として、それが今日までの私の進路を決定づける究極の選択になるとは、当時思いもしませんでした。
　さて、超電導研究者に共通する思いは、一日でも早く、高温超電導線材を用いた超電導機器を実用化させ、世に送り出したいということでしょう。その意味からも、今回の旭変電所での超電導ケーブル実証プロジェクトが一つの起爆剤となり、高温超電導機器の実用化が加速することを強く望んでいます。
　系統実証試験は、少なくとも 1 年間の連続運転を予定していますので、この機会に是非とも旭変電所においでいただき、実際にご覧頂けると光栄です。 ( 東京電力　本庄　昇一 )

SUPERCOM 誌 20 周年記念号発刊によせて

　20 年間の記事提供、ありがとうございました。
　この 20 年に私自身に関連した超伝導の事項としては、まず、 1994 年に「磁束ピンニングと電磁現象」の出版があり、これは後の Springer 社の英語版につながります。この本の出版にあたって、ピンニングのコヒーレント・ポテンシャル近似理論の完成を急ぐことになったことが今でも記憶に残っています。その後、一時期、大学の管理職になって研究の最前線から離れましたが、縦磁界効果の一般性を高めるにはまず、超伝導の電磁現象が電磁気学的には「特殊ではない」ことを周知する必要性があると判断し、マイスナー効果を加えた電磁気学の教科書を 2004 年に出版しました。これで、 19 世紀において仮想的ではあっても超伝導体の存在が予言可能であったことを示すことができました。そうした電磁現象と縦磁界効果を結ぶ直線の中間に通常の臨界状態モデルがあります。オームの法則が成立しないことを特殊と考えておられる方が多いようですが、経験的なオームの法則に従わず、エネルギーの最小原理から導かれる超伝導体の方がむしろ純粋物理的な面を持つと言えます。実際にピンニング・エネルギーを含めた自由エネルギーの最小化と不可逆状態への拡張によって臨界状態モデルの運動方程式を導くことができました。　これによって、基礎から縦磁界効果まで一枚岩の上にまとめることができましたが、故あって、大学を定年退職してから縦磁界効果を利用した新しい電力ケーブルの開発を手掛けることになりました。 SUPERCOM 誌 30 周年記念号までに有効性を示すことができればと願っています。（九州工業大　松下　照男 )

スーパーコム発刊 20 周年によせて

　SUPERCOM 発刊 20 周年おめでとうございます。 20 年の長きにわたり、超電導分野の研究者の方々に、この分野の情報を発信し続けてこられた皆様の熱意とご努力に、あらためて敬意を表します。
　 SUPERCOM の思い出としては、古河電工 OB の古戸義雄さんが編集長でおられた時です。弊社の超電導分野のプレスリリースなどがあると、古戸さんから電話がかかってきて、 SUPERCOM の記事にしてくれないかとのお話がありました。快諾して原稿を書くのですが、真面目な会社員としてはどうしてもプレスリリース基調の当事者的な記事を書いてしまうところ、記事として平易に、外から見たような、また関係者のコメントを入れて一般読者がより身近に思う記事にということで何度も修正したことを思いだします。最初はペンネームも違和感がありましたが、途中からは読む側としても公平な記事としてより興味が沸くことも分ってきました。いまだに超電導に対する一般の人たちのあこがれや期待は大きく、そういう方たちへ説明すると、目を輝かして聞いていただけます。超電導は皆で発展させる技術として、公衆への理解や広報は重要で、この SUPERCOM がその役割を担っていると思うところです。そしてもちろん、研究者としてバックナンバーも含めて貴重な情報源でもあります。今後も、末永い刊行を期待しています。 ( 古河電工　向山　晋一 )

SUPERCOM 発刊 20 周年に寄せて　

　 SUPERCOM 発刊 20 周年おめでとうございます。そして、ありがとうございます。本誌には、実際に研究開発に携わっている方々が書かれ、プロの眼で校閲された正確で定量的な記事が満載で、貴重な情報源として活用させていただいております。我々も、目下の研究ターゲットである、平面四配位の CuO 2 面を持つ T' 構造・無限層構造の銅酸化物に関して、本紙に取り上げていただけるような成果を出していければと思っています。ところで、今年米国の物理雑誌に採択された論文の審査過程で、閲読者から ”Neither I nor the people around me know what “T'-cuprates” are.” ”What is the difference between T'- and T-structures?” といったコメントがあり、衝撃を受けました。略号を論文中できちんと定義しなかった著者に落ち度はありますが、論文には化合物名が頻出しており、銅酸化物超伝導体の研究をされた方であれば、構造を表す記号がわからないことはなかったはずです。最近、銅酸化物のサンプル作製を経験したことがない若い方が増えているのではないかと危惧していたのですが、話はサンプル作製にとどまらないようで大変心配です。これまでの研究の蓄積という宝を少なくとも日本の若手研究者に継承していくという観点からも、今後とも、 SUPERCOM の質の高い記事に期待させていただきたいと思います。 (NTT 物性基礎研　山本秀樹 )

無冷媒超伝導マグネットの実用化とともにスーパーコム 20 周年

　無冷媒超伝導磁石の発展状況は、図 1 に示すようにスーパーコムのデビューとほぼ同じ年代を共有している。 1992 年 10 月に無冷媒超伝導磁石の実用化に成功し、 1993 年 3 月のスーパーコムの第 2 号記事に掲載された。その後、高強度超伝導線材を駆使した無冷媒ハイブリッド磁石の開発により 2004 年に 27.5 T 、及び無冷媒高温超伝導磁石の開発により 2005 年に 18.1 T の強磁場発生まで到達して現在に至っている。わが国の大型設備整備計画として、次期定常強磁場施設建設の計画が学術会議のマスタープランとして 2010 年 3 月に課題が登録された。その計画に、 50 T 級ハイブリッド磁石用の 400 mm 室温ボア無冷媒 20 T 超伝導磁石や 32 mm 室温ボ 30 T 超伝導磁石の開発が盛り込まれている。それらの磁石開発には、 Y 系高温超伝導線材の活用が必須要件である。高温超伝導電流リードの応用は、無冷媒超伝導磁石を実現させてから 20 年が過ぎて、高温超伝導線材の実用が現実的になった。強磁場研究戦略としては、定常強磁場を如何にして作り出すかである。わが国が採るべき技術開発戦略は超伝導技術を最大限に活用することであり、先端超伝導技術により将来への道筋をつけることである。 ( 東北大　渡辺　和雄 )

図 1 　無冷媒超伝導磁石 (CSM) 及び無冷媒ハイブリッド磁石 (CHM) の発展状況。

研究機関の略称は、IMR ：金研、 SHI ：住友重機、 JASTEC ：ジャステック、 Toshiba ：東芝。

< 元編集長からのメッセージ >

　最近、実務関連から離れて久しく孤高をかこっており皆様には失礼しています。
　これからもより良いスーパーコムに発展するようお祈りしています。 ( 古戸　義雄 )