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SUPERCONDUCTIVITY COMMUNICATIONS, Vol.18, No6, December, 2009

3つの超伝導スマート送電プロジェクトに資金援助!　　　　　　　　　＿DOE＿

　エネルギー省(DOE)は、米国超伝導送電系統の実施を含む3つのプロジェクト運営のために"アメリカ回復＆再投資法令(ARRA)"の下20 Mドル以上を資金供給する。12 Mドルは、超伝導事故電流限流器(FCL)の開発と同社とロングアイランドパワーオーソリティ(LIPA)のケーブルプロジェクト延長のためにAMSC社に行く。追加の8 Mドルは超伝導FCLプロジェクト開発のためにZenergy Power社に与えられた。(Superconductor Week誌2009年10月14日Vol. 23, No. 18)
　これらの資金援助は、先進的と判断した実証スケールのスマート送電系統技術の支持を意図したDOEが発表した一括47 Mドル資金の一部である。それは、スマート送電系統採用促進贈与の3,900 Mドルから振り込まれた最初の金額である。「この高電圧超伝導FCLを開発するプロジェクトは、2007年秋にZenergy社に与えられ、今後4年間続く予定である。我々はこれが実際そうなることを希望しているが、DOEが如何に資金を振り分けるか、この夏以降の"資金応募案内"に対する過剰な反応の中で注目される。」とZenergy社副社長のL. Masur氏は語った。DOEが資金援助したZenergy社FCLプロジェクトの主要目標は、飽和型鉄芯型2G-HTS限流器を設計し、製作し、試験することである。当デバイスは、典型的な138 kV送電系統変電所での運転に適した商用製品のプロトタイプとして役立つことが期待される。
　Zenergy社は、配電等級電圧(69 kVより低い)と少なくとも138 kV以上の送電等級電圧の送電系統における実地応用に於いて、少なくとも2つのHTS FCLの設計と製作及び試験と実証に責任がある。Zenergy社は又統合Edison'NYC送電系統内に設置して競合しうる超伝導FCLの設計責任を持っているが、しかしそれは本資金援助によって開発中のものとは異なる。Masur氏は、「Zenergy社の限流器は、飽和型鉄芯型である。DOE及びConEdプロジェクト用の限流器は似た基本設計であるが、異なった性能仕様である。DOEプログラムの最終目標は、フルスケール、3相、送電等級電圧－即ち送電系統への挿入を意図したものを設計し、製作し、試験することである」と説明した。
　そしてMasur氏は初期の仕事は飽和鉄芯型の可能性を示唆していたと付け加えた：「この夏に達成された中間目標は、飽和鉄芯型アプローチの妥当性を見るためプロトタイプ機を設計して製作することであった。ConEdプロジェクト用の限流器もまた今夏完成した単相機で実験室にてテストした。今回のテストは15 kV級であり、DOEプロ用は138 kVになるという違い以外は議論をしなかった。」
　今年の早い時期に、同じくDOEプロジェクトの下でZenergy社は米国送電系統中(Southern California Edison社Avanti配電線系統)に超伝導限流器を最初に設置し、運転する会社となった。これに加えて、同計画の1環としてZenergy社が設計し開発した26 kV超伝導限流器が、シアトル市電灯会社の協力を得てシアトル送電系統中に本年中に設置される予定である。AMSC社は、自社の344次世代超伝導線を用いて3相138 kV　FCLを開発するために追加支援として4.8 Mドルを受け取るだろう。この限流器は、Siemens社が開発した低インダクタンス・コイル技術(その技術により限流器が系統に対して、それが抵抗性に切り替わるまで不透明になる)が特徴と報道されているものである。
　AMSC社は、プロジェクトマネジャーと線材供給者として働き、Nexans社はケーブル製作者を務め、Air Liquide先進技術社は極低温工学システムを供給する。 DOEは、全体としてプロジェクトへ8 Mドル以上を供給する。この資金援助は2007年DOEが3相、115 kV FCLを開発する為に供給した3.1 Mドルに追加するものである。AMSC社はLIPAとのHTS電力ケーブルプロジェクトのフェーズⅡ向けに7.6 Mドルの追加資金援助を期待している。これは2008年4月LIPA系統内で検証されたHTSケーブルシステムの送電線電圧への拡張である。この拡張もAMSC社の344 HTS線を用いるだろう。AMSC社はプロジェクトマネジャーと共に線材供給者をつとめ、Nexans社はケーブル製作者として働き、Air Liquide Advanced Technologies社は極低温機器を提供する。そしてDOEは当プロジェクトへ12 Mドルを供給するだろう。　　　　　　　　
　LIPA代表取締役のK. Law氏は、「LIPAケーブルプロジェクトのフェーズⅡは2008年6月に始まり2011年末までに完成が予定されている。フェーズⅡは、既存のHTSケーブルシステムの1つをAMSC社の344超伝導体で造った600 m長ケーブルで置換する必要がある。ケーブルシステムはまたSecure Super Grid技術を組み込むだろう。本システムは、導入以来極めて順調に動作してきた。DOEが本プロジェクトのフェーズⅡに出資している事によって我々が既存の送電線実証プロジェクトをロングアイランド内の2つの主変電所間を連結すべく拡張する事が可能となるだろう」と語った。
　超伝導ケーブルは、安全で信頼性が高く高効率のサービスを我々の顧客に提供を続けると云う我々の目的を実現するのを助けるSmart　Technologyを進める上での重要な要素であるとDOEはその47 Mドルの配分に関する発表に毎2年ごとの発表を意図して最初のスマートグリッド現状報告を添えた。当報告は、今後年毎にスマートグリドキヤンペインがそれに基づいて評価すべき1連の基準を設定した。それはまた、有能なスマートグリドの開発におけるSMESの重要な役割を強調している。　　　 (こゆるぎ)

3つの超伝導スマート送電プロジェクトに資金援助! ＿DOE＿

3つの超伝導スマート送電プロジェクトに資金援助!　　　　　　　　　＿DOE＿